生花が枯れる前に保存!『加工保存』の種類と方法とは?

生花が枯れる前に保存! 『加工保存』の種類と方法とは?

プレゼントなどで喜ばれる生花ですが、唯一ともいえる難点は、『日持ちしない』という点ではないでしょうか。せっかくの美しい姿をできるだけ長く楽しみたいと、多くの方が思っていることでしょう。その願いを叶える手段が『加工保存』です。

そこで今回は、生花が枯れる前に保存する手段である『加工保存』の種類や、方法についてご紹介いたします。

1. 生花が枯れてしまう原因

生花は花の自然な美しさをダイレクトに感じられる状態です。花の質感や色合い、香りなどを存分に楽しめるため、プレゼントとしてもたいへん強い人気があり、昔からプレゼントとして選ばれています。ただし、生花には『枯れる』という弱点があります。

永遠に生花の美しさを維持することはできません。地面から生えている自然な状態に比べると、生花のように地面から離れた状態では枯れやすくなります。

花瓶などで水分をしっかりと与えることで多少長持ちさせることは可能ですが、それでも枯れないようにすることはできません。花が枯れる原因には、以下のような理由があります。

1-1. 栄養の補給ができない

植物は根っこから栄養を吸収します。生花は地面から切り離され、根っこから栄養を吸収することが不可能なので、次第に衰えていきます。

1-2. 環境による影響

生花の状態では、環境によって枯れてしまうスピードに違いがあります。たとえば高温の環境ですと、花瓶で水分補給ができる状態であったとしても花の呼吸量が増加し、その結果栄養不足の状態に陥ってしまいやすいです。花瓶内の水に含まれる細菌によって、ダメージを受けてしまうこともあるので注意しましょう。

ところが、加工保存という手段を用いることによって、美しい状態でいつまでも保存できるようになります。加工保存の種類については、次項でご紹介していきます。

2. ソリッドフラワー

1つ目の保存方法は、『ソリッドフラワー』です。これはドライフラワーに近いものの、ドライフラワーよりもメリットの多い加工手段です。

これまで生花を長期保存する手段として、ドライフラワーが人気を集めていました。しかし本来の状態に比べてややくすんだ色合いになってしまうことや、触れると儚く散ってしまう脆さが弱点でした。ところがソリッドフラワーはそうしたデメリットのない状態で、長期保存が可能となりました。

まず、発色は生花のまま衰えることなく美しい色合いをいつまでも感じられるため、常に新鮮な状態を楽しめます。具体的には、立体的な額縁に加工した生花を収めていく方法です。

使用する額縁はしっかりと採光に関しても計算されていますので、光が差し込むことで発色を最大限まで引き出せます。立体的な額縁は内部に影が生まれてしまいがちですが、内側をクリアにするなど明るさを常に保てるような構造になっています。

3. ボトルフラワー

2つ目は、ボトルフラワーという方法です。これは生花をシリカゲルという乾燥剤を用いて乾燥させ、ボトル内に密閉保存します。これは、ドライフラワーの一種です。

ボトルフラワーの加工方法は、対象となる生花をシリカゲルに全体的に沈めるところから開始します。余すところなくシリカゲルで埋めたら、そのままの状態で1〜2週間放置しましょう。そしてしっかりと水分が抜けた状態になったら、ボトルへ入れる作業へと移ります。

ワイヤーなどを使用して、ボトル内に自由なデザインで花を入れていきましょう。アレンジに決まりはありませんので、ご自身のアイデアを存分に発揮できます。最後にボトルを密閉すれば完成です。これで半永久的に美しいままの状態で楽しめるようになるでしょう。

4. プレスドフラワー

プレスドフラワーはその名のとおり、生花をプレスすることによって長期保存を可能とする手段のことです。昔から親しまれている押し花という加工方法がありますが、その一種となります。しかし単なる押し花ではなく、従来とは異なる手法によって実現されています。

押し花は非常に簡単で、対象となる生花を厚い本などの重い物でプレスすることで、その状態を維持するという加工方法です。一方プレスドフラワーは、全体的にはプレスしません。花びらを一枚ずつ丁寧に専用のシートを使用してプレスしていくので、生花のときの色味を維持したまま、長期保存が可能となります。

プレスドフラワーのもうひとつのメリットは、薄くなるという点です。加工をすることによって、アルバムにはさんで保存することが可能なほど薄くなるため、多くの生花をコンパクトに収納したいという方に、おすすめです。ボトルなどのように存在感を出したいというケースとは反対に、スペースを取られないようにしたい場合に適しています。

5. まとめ

まとめ

今回の記事では、代表的な3つの加工保存する方法について解説してきました。これらの方法を利用すれば、生花を美しい状態のままいつまでも楽しめるようになります。

「プレシャス株式会社」では、長期保存できるように加工しています。いただいた生花が枯れてしまう前に、まずはお気軽にご相談ください。